在学生・卒業生からのメッセージ
建築系教室シンポジウム 「京大らしい建築教育 ー 企業が期待する人」の報告
2006年10月21日、桂キャンパスBクラスターの桂ホールにおいて、在学生、卒業生、教員ら200人余の参加を得て、「京大らしい建築教育 −企業が期待する人」をテーマに京都大学建築系教室シンポジウムが開催されました。これは建築系の在校生と卒業生が一同に会する機会を設け、卒業生に企業やキャリアパスの紹介を通じて京都大学の出身者、建築系教室への期待を述べていただき、また在学生からは卒業生へ質問や意見を出して自身の学生生活と将来を問い直してもらう機会となることを期したものです。さらには大学の自己点検における外部評価の一環として大学教育の成果について就職先などの関係者からの意見を聞く機会でもあります。このような形で現役とOBが交流を深める機会は、建築系教室創立以来初めてのことで、準備はすべて21名の学生の手によって行われ、意義深い催しとなりました。
当日は爽やかな秋空が広がる絶好の週末で、遠方から大勢の卒業生にご参集いただき、また普段は吉田キャンパスにいる学部生も多数、桂キャンパスへ駆けつけました。午後1時半からBクラスターの桂ホールでシンポジウムが開催され、参加人数は学部生88名、大学院生42名、卒業生45名、教員31名で会場がほぼ満席になりました。
神吉紀世子助教授の司会で開会が宣言され、冒頭に建築学科長・竹脇出教授から主旨が説明されました。大学院重点化に伴う最近の建築系教室の変遷や、桂キャンパスへの移転に伴う吉田での建物の移動が紹介されました。また、昨今ゆとり教育の弊害が取り沙汰されているが、それにもまして全人教育の不足、通信機器の発達により直接顔をあわせるコミュニケーションの機会が減少して若い学生の会話力低下を生んでいることが指摘され、そのような中で京都大学のブランドを如何に維持するかが重要であり、卒業生からの意見を頂戴したいとの期待が述べられました。
続いて卒業生からの講演に移りました。建築関連の企業には多くの業種がありますが、今回は卒業生の数が最も多いゼネコンから5社に話題をご提供いただきました。社名五十音順に、三輪昭尚(大林組、昭和49卒)、茅野毅様(鹿島建設、昭和59卒)、秋山康雅様(清水建設、昭和58卒)・大村昌聡様(同、昭和57卒)、磯部恭二様(大成建設、平成6卒)、原田哲夫様(竹中工務店、昭和59卒)の各氏に熱のこもった講演をしていただきました。生産部門、設計部門、営業部門と様々な業務の方から自社の特徴、わが国の建設業界を発展させ支えてきた業績とともに、自らのキャリアパスとあわせて日頃の業務の中で経験する仕事の喜びや達成感を示していただきました。その後、在学生の中から3人の大学院生が学生時代の過ごし方や、会社が求める人や仕事振りについての質問がありました。卒業生からは、京大生には通常の建築関連の勉強以上に、豊かなコミュニケーション能力と、新しい時代に向けて建築の可能性を広げる挑戦的な資質を期待し、人間性に対する要望が強く求められたのが印象的でした。最後に宗本順三教授によるまとめとして、今の課題を教育の現場でどのように具現するか、卒業生全体で開かれた形で考えていきたいとの意見が述べられました。
その後、Cクラスターへ移動し、建築系教室の施設見学会と、夕暮れからは中庭で賑々しく懇親会が開催され、卒業生・在校生の交流を深めて閉会しました。

電光掲示板の案内

Bクラスターの桂ホール

桂ホールのシンポジウム講演

中庭での懇親会(C2棟)
プログラム
13:00〜15:00 シンポジウム(Bクラスター・桂ホール)
13:30 挨拶 建築学科長・竹脇 出 教授
13:35 シンポジウム主題説明 神吉 紀世子 助教授
13:40 卒業生による講演(50音順)
1.株式会社大林組 三輪 昭尚(昭和49卒)
2.鹿島建設株式会社 茅野 毅 (昭和59卒)
3.清水建設株式会社 秋山 康雅(昭和58卒),大村 昌聡(昭和57卒)
4.大成建設株式会社 礒部 恭二(平成 6 卒)
5.株式会社竹中工務店 原田 哲夫(昭和59卒)
14:40 在学生からの質問
14:50 まとめ 宗本 順三 教授
15:30〜 建築系教室施設見学(Cクラスター・C1棟,C2棟)
17:00〜 懇親会(C2棟中庭)
