ホーム / 専攻の紹介 / 研究室・教員 / 生活空間環境制御学

生活空間環境制御学

当研究室では、工学的基礎原理と応用技術を用いて建築や周辺の環境を調整することにより、地球環境に配慮した上で、健康で快適に日々安心して暮らせる建築を実現する方法や、文化遺産を保存・公開する方法を研究しています。

教員

小椋 大輔 ( Daisuke OGURA )

image1.jpeg

教授(工学研究科)

研究テーマ

健康で快適な住まいと、文化財の保存のために、建築・文化財に関わる熱湿気問題を中心に、以下のテーマで研究を行っています。

  • 健康と快適性を考慮したアジア蒸暑地域の住居、風土建築の室内温熱環境
  • 吸放湿材による室内調湿利用
  • 超高性能断熱材の耐久性予測と利用方法の検討
  • ハギア・ソフィア大聖堂、敦煌莫高窟などの壁画の保存
  • 古墳、磨崖仏など石造文化財の保存

連絡先

桂キャンパス C2棟 4階405号室
TEL: 075-383-2918
FAX: 075-383-2966
E-mail: ogurad@archi.kyoto-u.ac.jp

伊庭 千恵美 ( Chiemi IBA )

伊庭 千恵美助教(工学研究科)

研究テーマ

住宅の温熱環境や外装材料の劣化対策について研究を行っています。現在の主なテーマは以下の通りです。

  • 凍結融解による屋根材の劣化調査やメカニズムの解析
  • 京町家の健康・快適性を考慮した環境制御方法と省エネルギー
  • 内装材料の吸放湿性評価
  • 給湯設備の省エネルギー

連絡先

E-mail: iba@archi.kyoto-u.ac.jp

研究テーマ・開発紹介

1. 住宅・建築物における室内環境とエネルギー消費に関する研究

空調・照明・給湯など建物内で消費されるエネルギー量は、年々増加しています。生活水準を下げることなく、消費エネルギー量の低減を図るため、住宅、一般建築におけるエネルギー使用量や温熱環境の実態を調査により把握したうえで、自然エネルギー利用や省エネ手法の提案、温熱環境と健康との関係、気候や住まいを考慮した建築環境制御手法の検討を行っています。

image3.png
建具の開閉による効果的な室内通風の検討

2. 風土建築の室内環境に関する研究

国内・海外の伝統建築を中心にフィールド調査を行い、地域の気候・材料・伝統技術を生かした建物の維持継承を目的として室内環境調整の観点からの評価と改善策の検討を行っています。

image4.jpeg
ベトナムの伝統的集会施設

3. 睡眠及び入浴環境の快適性・健康性に関する研究

健康かつ快適な睡眠および安全かつ快適な入浴には、寝室、浴室を適切な温熱環境に保つことが重要であり、そのための基礎として、体温や発汗量、血圧などの人体生理量の特徴を理解するとともに、それらを予測する数理モデルの開発を行っています。

image5.png
入浴時の血圧変動の測定値とモデルによる予測値

4. 文化財の保存・公開における環境制御に関する研究

壁画などの文化財は、収蔵・展示・輸送などの周囲の温湿度、空気質等により劣化の進行をできるだけ抑制する必要があります。これら文化財の保存を担保した上で公開をしていくための環境制御手法について研究を行っています。

image6.jpeg
ハギア・ソフィア大聖堂の壁体内水分分布の数値解析結果

5. 歴史的建造物・遺構の保存に関する研究

歴史的建造物・遺構といった遺跡は、屋外の温・湿度、日射、降雨や、地盤からの影響を受け劣化が進行する危険性があります。この劣化のメカニズムを明らかにし、その劣化進行を予防する手法について研究を行っています。

image7.jpg
桂キャンパス内の模擬古墳(左:外観、右:石室内)

6. 建物の長寿命化に関する研究

屋根・外装材料の凍害等、主に熱と水分に関わる材料の劣化原因を現地調査、実験、物性値の測定や数値解析を通して明らかにし、劣化の抑制策の検討を行います。

image8.jpeg
屋根瓦の劣化調査